ファームジョブを探す時のポイント

ファームでの仕事を初めて始める人にとって、ピッキングとはどんなもの?ソーティングとはどんなの?自分は外で働くことが向いているの?それとも、室内で作業をこなすほうが向いているの?

これを知っていると知らないとでは、ファームでの仕事選びのポイントが異なってくるので、ここでは皆さんがファームジョブを選ぶ時にヒントになることを書いていこうと思います。

ピッキングとソーティングどちらが向いてる?

ここでは、チェリーの例をとってお話をします。作物や場所によって、条件が大きく変わりますので、ファームジョブをする場所、作物・場所選びも重要なポイントになります。これについては、後程お話しします。

ピッキング(作物を収穫する)

【ピッキングの良い点悪い点】

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  • 一攫千金が狙える
  • 天候に左右される
  • 体力的、身体的にキツイ仕事だけど、自由に動けるので気分的に爽快。
  • すべて自分次第。やれば稼げる、やらなければ稼げない、そんな仕事。

ピッキングの場合は歩合制がほとんどです。早く、丁寧に取れる人はまさしく一攫千金狙えます。1週間に2000ドル(約20万)とかそれ以上稼いでいる人もいます。ワーホリにとっては、それはそれは一攫千金になると思います。ただ、ピッカーの場合は、天気に大きく左右されることになります。1週間雨が続いてしまう・・なんてこともあります。その場合、作物が水分を多く含んでしまって全く売り物にならず、仕事が突然なくなる、ということも大いに考えらます。
その点、私が以前働いていた卵ファームでは、天候に左右されなかったので、ファームジョブの中では圧倒的に安定的に収入の見込めた仕事でした。以前のブログ↓

安定収入を得られるファームと一攫千金!天候に左右されるファームジョブ

逆に晴天が続いて、ピッキングしてしまわないといけない時期が集中する場合もあるので、1日の労働時間が長くなったり、休みがなかったりなど、柔軟に動ける素養が求められことも大いにあります。

ピッキングは、自分が早くピックしていける自信がある人、外で体を使って働くことが好きな人、炎天下の中、暑い中でも働ける根性のある人、に向いている仕事です。体力的には大変キツイかもしれませんが、幸運(時期や天気など)に恵まれれば、短期的に集中して高収入が見込める仕事です。

ソーティング(サイズ・傷の確認、箱詰め等)

【ソーティングの良い点悪い点】

  • 一攫千金というよりは、金額は少なくても安定収入(それでも日本に比べれば稼げる)
  • 屋内作業なので天候に左右されることが少ない。
  • 屋内なので気温の変化も少なく、体力消耗も屋外作業に比べると少ない。
  • 淡々とした作業なので退屈してしまいがち

ソーティングの場合は、完全固定時給制のファームもあれば、歩合制のファームもあります。この点については、ファームへ履歴書をもって突撃訪問した際にきちんと確認しておいた方が良いと思います。そうすることで、後から「こういうはずじゃなかった・・」ということを避けられますからね。

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私が働いていたタスマニアのチェリーファームでは歩合制でした。早く丁寧に出来た場合、最高時給23ドルがもらえました。その分、スーパーバイザーのチェックもかなり厳しく、適当にしていることが発覚した場合は、容赦なく即刻クビになっているチームも沢山ありました。

稼げる金額は、マックス時給23ドル、しかも一日約、7,8時間と決まっているので、ピッキングに比べたら少ないかもしれません。しかし逆に、屋内作業なので、天候に左右されることはほとんどありません。あるとしたら、大雨が続いてピッカーがチェリーのピッキングが出来ず、ソーティングに回ってくるチェリーがない、という時ですね。

そして、炎天下の中で働くことが自分には不向きだと気が付いていたので、屋内で気温の変動が少ない環境で働けたことは自分の能力を最大限に発揮できたと思います。

ファームジョブ場所の選び方

  1. 現地人(オーストラリア人、ニュージーランド人)ノマドさんと仲良くなり、有益情報を得る
  2. バックパッカーがその地域のファームを牛耳っている場所は避けるべき。(例:クイーンズランド バンダバーグ、エメラルドなど)
  3. ナショナルハーベストで、自分の働きたい時期、稼げそうな作物、場所の目途をつける。

現地の人の情報はワーホリメーカーよりも断然信ぴょう性あり!

ファームでの仕事をしていると、現地の人でノマドのごとく、半年タスマニア、半年本土のどこかでファームジョブ。という生活をしているオーストラリア人、ニュージーランド人に結構出会います。この人たちは、自分の人生としてその道を選んでいる、正にファームジョブのプロ。こういった人たちが、毎年同じ場所へ移動するには必ず理由があります。

条件が悪かったり、嫌な場所、稼げない場所だったら、翌年も同じ場所へ行く必要がありませんもんね。同じ場所へ毎年戻る、つまり、その場所には魅力がある、稼げる、というわけです。

私も実際に、人生初のファームだった卵ファームで出会ったニュージーランド人(マオリのおばちゃん)にタスマニアのチェリーが稼げて、友達も沢山そこへ毎年言っているよ。と聞き、これはタスマニアのチェリーは稼げるに違いない!と思ったからタスマニアへ行きました。そして、予測の如く、タスマニアのチェリーソーティングで十分な貯蓄をすることができました。

ですので、現地の人たちと仲良くなり、有益な情報を得ること、これも良い場所で、良い条件で、楽しく良い仕事をする為には、とっても大事なことです。

バックパッカーがその地域のファームを牛耳っている場所は避けるべき。

これは、私の知っている限りでは、バンダバーグやエメラルドといった農業の盛んな大きな地域。こういった場所では、直接ファームへ訪問しても、「うちは、どこどこのバックパッカーと契約してるから、そこに行ってみて」と言われ、直接雇用されることが難しいです。

つまり、バックパッカーに強制的に滞在せざるを得ないので、高い家賃を支払うことになり、更に、バックパッカーによっては、仕事の紹介料、時給から手数料を取られることもあるので、実際に自分の手元に入ってくる金額が少なくなっているケースが多々あります。 

世界中のワーホリメーカーの中では詐欺だ!!と言うひとも多い地域。でも、その地域での決まりのようになってしまっているので、泣き寝入りせざるを得なかったりします。ファームやバックパッカーからしたら、仕事を欲しい人は五万といるので、嫌なら辞めれば?!スタンスです。

セカンドビザ申請要件の88日させ稼げれば良いという人は、仕事があるだけでもラッキーだと考え無難に終えるのでしょうが、帰国までに英語力と貯蓄額をアップさせておきたい私のような人にとっては、こういった場所は絶対に避けるべきだと考えます。

その点、タスマニアのファームは、バックパッカーと提携しているファームもあるけれど、バックパッカーとは提携したくないからしてない、というファーム、バックパッカーとの契約もあるけど、直雇用もする、というファームもあり、選択肢がありました。

選択肢がある場所では、自分の行動次第にはなりますが、とっても良い場所を見つけられることもありますので、色んな可能性のある場所を選択すべきですね。

ナショナルハーベストで、自分の働きたい時期、稼げそうな作物、場所の目途をつける。

https://jobsearch.gov.au/harvest/towns-and-crops

このサイトで、場所ごとに、どの作物が、いつ、どんな仕事が(ピッキング/プルーニングなど)あるのかが調べることができます。無料で政府が配布している本もあるのですが、この本を置いている場所が限られていたりするので、見つけられたらラッキー!でも、スマホやPCがあれば、こちらのサイトから十分探すことができます。

このサイトがかなり丁寧で、州ごと、月ごと、作物ごとに絞り込みでき、そこから自分の希望する場所・仕事がある場所を探し出すことが出来ます。

シーズンが始まる遅くても1か月前には現地へ入る。

タスマニアなどのチェリージョブ激戦地では、早い人は2か月前には現地に入り、バックパッカーに泊まり、シーズン開始と同時に働き始めることが出来るよう、優位な順番を確保する人もいます。ですので、シーズンが始まる時に現地入りすると、時すでに遅し・・の場合がほとんど。クビになった人の代わりに仕事が出てくることもありますが、それを充てにするよりも、早めに現地に入り、バックパッカーに滞在するなら早い段階からウェイティングリストに入り、それとは別に直接ファームの人たちに顔を覚えてもらえるよう、レジュメをもって直撃訪問することをおススメします!

私は、現に、ここで働きたい!っていうファームには何度も足しげく通いました!毎日通ったことで、顔も名前も覚えてもらえ、電話すると直ぐに分かってもらえるほどでした^^ その甲斐あってか、希望のファームで初めから仕事をゲットすることが出来ました!

車への先行投資を考える

交通手段のない田舎町では車を持っているか持っていないかで、仕事を見つけられる確率は雲泥の差です。当時の私は、車がなくてもヒッチハイクで行ける!だなんて思っていて、本当にヒッチハイクだけでファームへ足しげく通いましたが(もちろん一人ではなく友達とです!)今思えば、車があるともっと多くのファームへ行くことができたし、もっと多くの回数、足を運ぶことができたと思います。

そして、実際に仕事をもらえたとしても、早朝にそこへ行くためにはやはり車がいる・・車がないなら、滞在しているバックパッカーに送迎してもらう必要がありますが、送迎代も安くはないです。

雇う側のファームとしても、車を持っている=確実に出勤してくれる、という保証にもなるので、大きなメリットになります。

現に、車を持っているワーホリメーカーは既に仕事の確約をもらってきた~って言っていた人が多かったです。車がほしいなぁ!と思っていたけど、当時の私はそこへ先行投資する勇気は全くなかったです。

そこで私がおすすめするのは、信用できる友達がいるならば、シェアしてでも車を買う!です。もしくは、車を持っている友人を作り、車にガソリン代をシェアすることで同乗させてもらう。

車を持っていれば、持っていない友達を乗せてあげることで、ガソリン代をシェアすることができ節約できますし、休日は遠出しせっかく滞在しているその場所を満喫することが出来ますよ!

1000ドル以下、1000ドル代の車もありますが、ここは注意が必要です。オイル漏れがあるのを隠して売る、というような不誠実な人も少なくはありません。車のことがよく分かる人がいるに越したことはないのですが、後から売って帰れることを考えれば、危険な安い車を買うよりも、少々値がしても確実な車を買うほうが良いのではないかと思います。3000ドル位出せば、状態の良い車も沢山見つかります。まぁ、ここは本当に目利きと運でもあるのですが・・

終わりに

基本的には、上記のポイントを加味して選ぶと良いと思いますが、例えば、タスマニアはチェリーピッキングの激戦地。多くのオーストラリア人、ニュージーランド人、ワーホリメーカーがこぞって集まる場所でもあるので、ファームにはどんどんアタックし、チェリーの仕事がゲットできただけでも◎!っていう人がほとんどかもしれません。

そんな中でも、もしも自分が選択できる機会があるのならば、上記のような要素を組み込んで考えてみると良いと思います。「タスマニア」「オレンジ」「カブーチャ」など、次に移動する地域を考える場合に役立たせてもらえたら嬉しいです。



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