頭をドッカーン!とやられたような、そんな衝撃的な感覚を体感した
友人、Shaneの家「Duke’s Plain」でのWWOOFer生活。
ここでShaneがしている、バイオダイナミック農法について、少しお話ししてみようと思います。きっと、この農法のこと、日本の人だと初めて聞いた方多いと思います。
Shaneは約15年、オーストラリアでバイオダイナミック農法を実践しながら
放牧牛を育てています。
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ちなみに、バイオダイナミック農法とは
*****Wikipediaより抜粋********
土壌と植物、動物の相互作用だけでなく、
宇宙の力を土壌に呼び込み、
様々な天体の作用を農作物の生育に活かすことを目指した農法。
太陽暦・占星術に基づいた「農業暦」にしたがって
種まきや収穫、調合材の攪拌などを行い、
また牛の角や水晶粉などの特殊な物質を利用する。
ホメオパシー両方のような物質を、
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満月など定められた時刻に土壌へ加えることで、
土壌の改良を目指す。
*****Wikipediaより抜粋********
なんとも、ホリスティックな農法です。
この牛糞を牛の角に入れて、
冬の間、土に埋める作業はバイオダイナミックの代表的なものです。
こんな感じ。
冬を超えて掘り起こされた牛の糞は少量を雨水に溶かして、混ぜ混ぜし利用。
根の形成を助け、土の活動を高めたり、
細菌、微生物、地中の虫のなどの繁殖を助ける働きがあるそうです。
牛糞、牛の角、牛の内蔵など、様々な物を組み合わせて材料が作られ、
月の満ち欠けで様々なことを判断するそう。
最近では、動物の糞などを一切使用しない方もいると思いますが、
抗生物質投与されていたり、ホルモン与えられている動物の糞は
そりゃ使いたくない・・
だけど、自然節理の流れで、動物たちが自然の中で死に、身や骨は土に還っていきますよね。(日本では大動物も火葬するようですが・・)
アフリカの大自然なんかを例にみると分かりやすいと思います。
大自然で息絶えた動物たちは、他の動物のエサとなり、残った部分は土へと還る。それを考えると、動物の糞が土となることは当然で、
ましてや、このDukes Plainの牛たちは抗生物質、ホルモン剤フリーであり、且つ、草だけを食べて育っている牛なので、彼らの糞が悪いわけがない!
と思うわけです。
今までの化学肥料、農薬ですっかり汚染されてしまった土壌そのものを改善させる、
それが目的の一つ、バイオダイナミック農法。
ただ単にオーガニック肥料を入れていく、などの「足し算」
ではなくて、根本的な部分を改善させる、事が素晴らしい農法だと思います。
オーストラリアでバイオダイナミック農法のワークショップもしている彼。
そして、シュタイナースクールの学生を受け入れては色んな講義もしています。
このお世話になった1週間では、彼がどれだけ凄い人かなんてつゆ知らず。
数年後の今、試しに
「Shane Joyce」 「Biodynamic agriculture」 「Australia」
でGoogleしてみたらなんと立派なのが出てきて,びっくり!
彼が実は凄い人だったんだ!
ってことを、初めて知るまでに何年かかったでしょうか・・・(汗)
そのくらい、気さくで、心穏やかで、自分の実績を誇示したりするような、ちっぽけな人ではなく、そして知識の豊富な人です。
日本で話題にもなったの自然農について知ったのも、実はこのShaneから聞いたのが初めてでした。Shaneも、自然農を実践しておられた福岡正信さんの本から衝撃を得たそうです。
今まで日本で農業に触れたたこともない、
農業に触れたいとも思ったことがない、
自然、田舎が好きになると思ったこともこれっぽっちもない、
そんな私が、今では
食材の安全性や環境、農業に関心を持ち、
田舎暮らしを夢見て古民家購入するまでになった、
そんな人生観を持ったのも、
まぎれもなく、このShaneのDuke’s Plainでの出会い、皆との会話から学んだこと、ここでの経験から感じた事があったからこそです。
確実に私の人生の大きなターニングポイントの1つ。
大変貴重な経験ができたWWOOFだったのでした。
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